白川郷
岐阜県の庄川流域の呼称
白川郷(しらかわごう)は、岐阜県北西部の庄川流域の呼称で、白山の西麓に当たる。すぐ下流の富山県南西部の五箇山と共に、合掌造りの家屋があることで名高い。
概要
編集大野郡白川村と高山市荘川町(旧荘川村)および高山市清見町(旧清見村)の一部に相当し、白川村を「下白川郷」、他を「上白川郷」と呼ぶ[1]。今日では白川村のみを指すことが多い。
白川郷の荻町地区は合掌造りの集落で知られる。独特の景観をなす集落が評価され、1976年重要伝統的建造物群保存地区として選定、1995年には五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された[2][3]。
白川郷の荻町地区は、今も実生活の場として使われているところに価値があり、それが他地域の合掌民家集落と違うところである。「世界遺産白川郷合掌造り保存財団」などがその保存にあたっている。毎年1月と2月頃の週末には夜間ライトアップが行われる。なお、2019年からライトアップ見学は完全予約制となった。
公開施設・名所
編集白川郷の風景
編集周辺
編集交通
編集自動車
編集- 東海北陸自動車道 白川郷インターチェンジからすぐ。名古屋市から約2時間15分、岐阜市から約2時間、高山市から約50分、富山市から約1時間15分。
- 国道156号で岐阜市から約3時間、高山市から約2時間。
- 白山白川郷ホワイトロード(旧白山スーパー林道)の、岐阜県側の入口が当地にあたる。
路線バス
編集下記路線を利用。いずれも白川郷バスターミナル下車。
- 鉄道駅から
- 高山濃飛バスセンター(高山駅)より、濃飛乗合自動車(濃飛バス)・北陸鉄道(北鉄バス)・富山地方鉄道(富山地鉄バス)・加越能バス・イルカ交通が1日に21(平日は22)往復運行している(下記の下呂・富山・金沢・高岡発着便を含む)。
- 下呂駅前より、高山経由で濃飛バスが1日に1往復運行している。
- 富山駅前より、富山地鉄バス・濃飛バスが1日に6往復運行している。
- 金沢駅前より、北鉄バス・濃飛バスが1日に10往復運行している。
- 高岡駅前より、新高岡駅経由で加越能バス・イルカ交通・濃飛バスの高速バスと、加越能バス「世界遺産バス」がそれぞれ1日5往復運行している。
- 城端駅前より、加越能バス「世界遺産バス」が1日に6(土休日は9)往復運行している(上記の高岡発着便を含む)。
- 名鉄バスセンター(名鉄名古屋駅)より岐阜乗合自動車(岐阜バス)「高速名古屋白川郷線」が1日に4往復している。
- 空港から
- 富山空港より、富山地鉄バスが1日に2往復運行している。
フィクションにおける聖地
編集- 映画
- テレビドラマ
- ゲーム
その他
編集ドキュメンタリー
編集脚注
編集- ^ 大野郡#近世以降の沿革
- ^ “世界遺産について”. 白川村観光協会. 2011年3月27日閲覧。
- ^ “紅葉の合掌造りに水柱輝く 白川郷で放水訓練”. 産経ニュース (2021年11月7日). 2021年11月7日閲覧。
- ^ 平家落人伝説(南砺市文化芸術アーカイブズ、2019年)
- ^ 合掌造り集落は隠れ里?「平家の落人伝説」白川郷や五箇山にも(岐阜新聞Web、2022年4月22日)
- ^ “奥飛騨白川郷 合掌屋根を葺(ふ)く”. NHK. 2021年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月1日閲覧。