[go: up one dir, main page]

根本要

日本のシンガーソングライター、ミュージシャン (1957-)

根本 要(ねもと かなめ、1957年5月23日[1] - )は、日本のシンガーソングライタースターダストレビューボーカルギター血液型はA型。既婚。デビュー当時は眼鏡を掛け、1984年からサングラスに変更。そして2017年以降はサングラスを外して素顔で活動するようになり、現在に至る。

根本要
生誕 (1957-05-23) 1957年5月23日(67歳)
出身地 日本の旗 日本埼玉県行田市
学歴 日本大学芸術学部放送学科中退
ジャンル J-POP
職業 シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
ギター
活動期間 1979年 - 現在
レーベル 日本コロムビア
事務所 Rhapsody
共同作業者 スターダストレビュー
公式サイト Stardust Revue

来歴・人物

編集

埼玉県行田市出身[1]。音楽好きの2人の兄の影響で音楽に興味を持つようになり[2]、中学時代には八木橋百貨店屋上で開かれたフォークロックコンテストに出場して優勝した[2][3]。優勝をきっかけに地元の音楽サークルの大人とも交流するようになった[2]

埼玉県立不動岡高等学校に入学後、柿沼清史らとバンドを結成[4]、この年八木橋百貨店地下に開店したライブハウス「木偶いん堂」のステージに立った[5]。このバンドは人気を集め、1975年の文化祭で開催したコンサートでは会場の教室に収まらないほどの客を集めた[4]。2014年のアルバム『SHOUT』に収録された曲「熊谷の風」には、当時の体験が反映されている[5]

大学に進学するつもりはなかったが、友達ができるからと兄に勧められ、日本大学芸術学部に入学。しかし、友達ができたので2年で中退[6]。スターダストレビューでのデビュー前、「クレージー・パーティー」名義でアニメ映画「がんばれ!!タブチくん!!」(1979年・1980年)の全3作の主題歌を担当(根本要名義で作詞・作曲も担当)。この当時、第2作・第3作の主題歌「がんばれば愛」を作曲した大瀧詠一は、「非常に声の高い人」という印象を持ったと言っている。

巧みな話術ゆえにコンサートでは長く喋り過ぎることがしばしばあるが、「今日はあまり喋りません。純粋に音楽を楽しんでください。」と言うと、客からはブーイングが起こる。このようにステージトークも期待されている、ミュージシャンとしては稀有な存在(他にはさだまさし松山千春やしきたかじん武田鉄矢ら)。コンサートに占めるトークの割合は3割に達し、対策として舞台に喋り過ぎると光る回転灯が設置された。ライブアルバム『No Ballads』や『Stage Bright』、デビュー35周年記念『スタ☆レビ -LIVE & STUDIO-』の初回限定盤では根本のMCのみを収録した通称「MCD」がボーナスディスクとして付属している。

メディアではラジオをメインに活動している。MBSラジオMBSヤングタウン」火曜日のラジオパーソナリティも1987年1月〜1993年12月の長期に亘り務め、RKB毎日放送でもレギュラー番組「LIVEやろうぜ」を受け持った。現在は、馬場俊英FM COCOLOにて、「Wabi-Sabi レディオ・ショー」を放送中。他の番組は後述。

エピソード

編集

前述のように、歌もさることながら話術も卓越しており、その両方を活かせるラジオでより持ち味を発揮しているといえる。現在の最長寿番組はJFN系37局中24局ネットのFM『要のある音楽』(1998年4月〜)。埼玉のFM局・NACK5では、2016年5月現在、月曜深夜0時〜1時に「NACK de ROCK」を放送中。

出演番組

編集

ディスコグラフィ

編集
  • スターダストレビューでデビューする前のクレージー・パーティー時代
  • がんばれ!!タブチくん!!/WAOH!!
  1. がんばれ!!タブチくん!!
    作詞:岡田冨美子/作曲:根本要/編曲:乾裕樹
    アニメ映画「がんばれ!!タブチくん!!」、「がんばれ!!タブチくん 第2弾 激闘ペナントレース」、「がんばれ!! タブチくん!! 初笑い第3弾 あゝツッパリ人生」OP
  2. WAOH!!
    作詞・作曲:根本要/編曲:乾裕樹
    アニメ映画「がんばれ!!タブチくん!!」ED
    イントロ部分はフジテレビ系幼児教育番組「ひらけ!ポンキッキ」のミニコーナーのBGMに使われた事がある。
  • がんばれば愛/涙の誘惑ストリート
  1. がんばれば愛
    作詞:伊藤アキラ/作曲:大瀧詠一/編曲:乾裕樹(コーラス・アレンジ:宿霧十軒=ノンクレジット)
    アニメ映画「がんばれ!!タブチくん 第2弾 激闘ペナントレース」、「がんばれ!! タブチくん!! 初笑い第3弾 あゝツッパリ人生」ED、中外製薬「新グロモント」CMソング
    作曲とコーラス・アレンジは大瀧詠一[注釈 1]で、バックコーラスも大瀧が一人多重録音コーラスをする際に名乗るコーラスグループ名である「Jack Tones」で担当した。大瀧がコーラスも担当した理由は、当初は曲だけを渡してサウンド・プロデュースと編曲を制作側に全面的に一任する予定だったのが、クレージー・パーティーの制作スタッフがデモバージョンに入っていた大瀧の多重録音コーラスを気に入り、「レコードでもそのコーラスを入れて欲しい」と、大瀧に依頼したことによる。後年にライブで歌唱した際には、演奏・コーラスをスターダストレビューのメンバーが担当したことがある。デモに入れていた間奏は使われなかったため、大瀧の「君は天然色」の間奏に使われた。大瀧はコーラス録音だけして歌入れには立ち会わなかったと言う。
  1. 涙の誘惑ストリート
    作詞:岡田冨美子/作曲:鈴木キサブロー/編曲:乾裕樹

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 作家・プロデューサーとしては旧字体の「大瀧」を、歌手としては常用漢字の「大滝」を使用していた。またコーラス・アレンジでは「宿霧十軒」の変名を使用した。

出典

編集
  1. ^ a b c d e f DJ名鑑 1987三才ブックス、1987年2月15日、120頁。
  2. ^ a b c 「ふるさとにエール 根本要さん(上)熊谷が育ててくれた音」『読売新聞』2017年1月20日、25面。
  3. ^ 根本要「様々な音楽に触れた」『朝日新聞埼玉版』2015年3月26日、29面。
  4. ^ a b 『創立百周年記念誌 不動百年』埼玉県立不動岡高等学校、1985年。 
  5. ^ a b 田中正一「熊谷の若者文化、熱気再び ライブハウス「木偶いん堂」軸に振り返る」『朝日新聞埼玉版』2015年3月26日、29面。
  6. ^ 「ふるさとにエール 根本要さん(中)ライブでの笑顔 励みに」『読売新聞』2017年1月21日、33面。

関連項目

編集

外部リンク

編集