二階堂奥歯
日本の編集者
略歴
編集人物
編集学生時代から東雅夫編集の季刊雑誌「幻想文学」の書評欄に投稿し、SFやファンタジーの分野を中心に「筋金入りの本の虫」と東に評されるほどの猛烈な読書家だった。そのジャンルも硬派な文芸書や思想書にとどまらず、怪獣ホラーやSFポルノグラフィーにまで及んでいた。編集者として、山尾悠子や津原泰水、中野翠といった作家たちと親交を持った。
葛原妙子を好んで短歌も作り、「かばん」に所属した。『八本脚の蝶』には穂村弘や佐藤弓生といった歌人も寄稿しており、穂村の書評集『これから泳ぎにいきませんか』のタイトルは、打ち合わせ中の二階堂の発言からの引用であると明かされている。
著書
編集- 『八本脚の蝶』ポプラ社 2006.1 ISBN 978-4591090909[4]、河出文庫 2020
脚注
編集- ^ a b c “二階堂奥歯『八本脚の蝶』(ポプラ社)ができるまで 東雅夫(文芸評論家)×斉藤尚美(ポプラ社)対談 2006年1月”. 2021年5月11日閲覧。
- ^ “八本脚の蝶 :二階堂 奥歯 | 河出書房新社”. 2021年5月12日閲覧。
- ^ 桑原聡 (2016年9月18日). “【手帖】読書とは、毒を喰らうこと”. 産経ニュース (産経デジタル) 2023年5月11日閲覧。
- ^ “八本脚の蝶”. ポプラ社 (2006年). 2023年5月11日閲覧。