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Description
review-and-css-typesetting で現在使用されているVivliostyleは
review-and-css-typesetting/args.mk
Line 3 in 69899c6
VIVLIOSTYLE_VERSION := 2018.12.103 |
で 2018.12.103 と設定されてます。
これを最新版 (現時点で 2019.1.105)にできたらと思い、少し試してみました。
(2018.12.xxx から 2019.1.xxx になって新しくなったところについては次を参照してください: https://vivliostyle.org/ja/blog/2019/02/27/vivliostyle-2019.1.101-released/ )
まず review-and-css-typesetting を git clone して、そのまま make setup
、make browser
を実行すると、「Re:VIEW+CSS組版 環境構築」が Vivliostyle Viewer 2018.12.103 で表示されますが、その文書URL(ローカル)を、常に最新版に更新されている公開オンライン Vivliostyle Viewer に次のように指定したところ、最新版での結果を確認して、旧版での結果と比較することができました:
このスクリーンショットのように、#b=
パラメータでHTML文書をしていした場合、目次パネルが出るようになりました。
以下、いくつか気がついた点です:
vw/vh 単位が正式サポートされた影響
旧版での結果では「Re:VIEW+CSS組版 環境構築」が1行になっていたのが、途中で改行されるようになりました。
これは、articles/style.css で
review-and-css-typesetting/articles/style.css
Lines 15 to 17 in 69899c6
section#s_book { | |
width: 100vw; | |
height: 100vh; |
のように vw/vh 単位が使われていて、Vivliostyleで CSS Paged Media でのvw/vh単位のサポート vivliostyle/vivliostyle.js#507 は 2019.1.101 からで、それまでとは結果が異なるためです。(vw/vh は @page
の margin/border/padding を含まない内容領域の大きさを基準とします。これが旧版では、ページ全体の大きさ基準になってました)
この 100vw
がページ余白を除いたものになる上に、そのあとのタイトルブロックをセンタリングしているところ
review-and-css-typesetting/articles/style.css
Lines 31 to 32 in 69899c6
left: 50%; | |
transform: translateY(-50%) translateX(-50%); |
の left: 50%
によって、ブロックの有効な幅がかなり狭くなってしまうので、タイトルの途中での行の折り返しが発生しています。
Vivliostyle Viewer の目次パネル展開/折りたたみ機能を活かすには
nav 要素内の目次項目のリスト(ol または ul 要素)をネストさせて目次の階層を作ると目次パネルで、展開/折りたたみが可能な目次になります。
参考:Vivliostyle CSS組版ちょっと入門サンプル
https://gist.github.com/MurakamiShinyu/4f0423fd3578a277c7d29f56a31912b7/
の index.html など。
(この入門サンプルについては、「Vivliostyle で本を作ろう Vol.1」 に掲載の記事「Vivliostyle Viewer で CSS 組版ちょっと入門」で解説してます)
章タイトルを柱にするには
「柱に章・節を表示したい」 #5 の完全な解決ではないですが、章ごとなど複数のHTMLファイルに分けた場合に、個別HTMLの title 要素の内容を env(doc-title)
という形式で参照することができるようになりました:
vivliostyle/vivliostyle.js#512
前述「Vivliostyle CSS組版ちょっと入門サンプル」に使用例があります。
より完全な解決は、文書内の見出しなどから柱に表示するタイトルをもってくるCSSの機能(https://drafts.csswg.org/css-gcpm-3/#running-headers-and-footers など) が実装されることですので、みなさま、開発へのご支援よろしくお願いします。