[go: up one dir, main page]

作業療法士 菅原洋平のブログ

作業療法士 菅原洋平のブログ

明日を変える!脳の話

おはようございます。
作業療法士の菅原洋平です。


【睡眠時間より疾患リスクを高めるものとは?】

ひと昔前から、
短時間睡眠だと
死亡率が高めると報じられ、
そのデータは睡眠啓発に使用されてきました。


平日に眠る時間が確保できない場合、
「週末に昼頃まで眠ろう」

 

そんな風に自然に考えるのには、
短時間睡眠が健康被害を招くという情報が
少なからず刷り込まれているからだと思います。

 


ただ最近は、
睡眠時間より疾患リスクが高まる要因が
注目されています。


それは、
ソーシャルジェットラグ(SJL)です。


時差のある国に渡航したわけではないのに、
生物時計と社会生活の間にギャップが生まれるSJL。


連休で夜中まで起きていて昼過ぎまで眠れば
簡単に起こる現象です。
 

このSJLが、
睡眠時間より
疾患リスクに影響するというデータが出ています。
SJLは休日の睡眠中央値ー平日の睡眠中央値で
算出されます。
 

睡眠の時間帯を3時間ずらすと、
動脈硬化度が上昇します。
 

また、
夜に睡眠をとっている場合、
夕方や眠る前にうとうと眠ってしまい、
本体の睡眠以外の時間帯に眠るとSJLが大きくなります。
 

疾患リスクを下げる目標は、

①SJLは2時間以内に収める
②本体の睡眠以外の時間帯で眠るのを避ける

 

この2点です。
 

休日の朝は、
一旦起きて窓際に行ってから座って仮眠をしたり、
休日の夕食を早めて、
翌勤務日の朝食までの絶食時間を増やすと、
SJL が起こりにくくなります。